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2020.06.15
横浜市S様邸 柱や下地材には無垢の杉。
2020.06.15
こんにちは。
横浜市の新築現場からです。
いつ見てもこの美しさにはウットリします。
何の話って、規則正しく並ぶこの構造材の話です。
弊社では、柱には国産の無垢の杉材を使用しています。
屋根や壁の下地材(バラ板)も杉材。
杉林は北海道から屋久島まで、日本に広く分布していてなじみ深い木ですね。
…日本中に分布しているなんて…私もそうですが、春先からスギ花粉で悩まれている方が多いわけです…。
そのなじみ深く、手に入りやすい杉材が長年構造材に使われてきました。
戦後、構造用合板が作られるようになり、手軽さや価格の安さから注文住宅でも構造用合板の使用率が増えていますが、
弊社は柱やバラ板には無垢の杉材にこだわり続けています。
その訳は2つ。
その1つは、杉は虫やバクテリアなどの外敵から身を守るための殺菌・殺虫効果のある天然成分、
いわゆる毒を伐採後も何百年と出し、家を害虫や腐敗から守り続けてくれるからです。
しかし裏を返せば、その殺菌・殺虫成分によりシックハウス症候群を起こしかねないということでもあります。
毒というとすごい異臭を想像しますが、木の毒=木の香り、芳香成分です。
健康な人にとっては癒されるいい香りなんですけどね。
なので、構造材は丈夫で長持ちするように 虫やバクテリアに強い杉やヒノキ、
直接触れる内装には毒を出さないサクラやナラなど体に優しい木材、と材木を使い分けることが必要になってきます。
もちろん、シックハウス症候群の方の症状によっては 構造材も体に優しい木材を使うこともあります。
2つ目は、杉板の代替品とされる構造用合板には化学接着剤が使われており、接着剤の劣化が建物の劣化につながるから。
そしてその接着剤にも毒があるから。接着材の毒=シンナー臭です。頭のクラっとする匂いが健康を害します。
最近のお家は約30年で壊して新築するのが常識のようになっています。
接着剤で固められた建材で作るお家は、接着剤が徐々に劣化し、クロスがめくれ、フローリングが削れて中のべニアが見えてくる。
その接着剤が柱などの構造材に使われていれば強度が弱くなる。
と、接着剤の寿命がお家の寿命になっているのです。
シンナー臭もシックハウス症候群や小さなお子様には中枢神経を刺激し危険です。
家族の健康を壊してしまう家、約30年で寿命が来る家かどうかは、建築現場や完成後の室内の匂いでわかります。
弊社を含め、いろんな会社の現場見学やショールーム、モデルハウスをご見学の際は接着剤の匂いがするかどうかもチェックしてくださいね。
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一刻も早く収束しますよう祈るばかりです。
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