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2019.08.21

八王子市 Y様邸 なぜ野地板に無垢の杉板を使用するのかー3つの理由 

 

2019.08.21

 

 

こんにちは。

 

 

まだまだ残暑厳しいですが、もう8月後半ですね。

 

 

涼しい秋はもう少し先、水分塩分補給で乗り切っていきま~す!

 

 

 

 

さて本題に入る前に少し補足説明です。

 

 

 

野地板(のじいた)とは屋根材の下地にはる板のこと。

 

 

上は野地板がはられた写真です。

 

 

最近の一般的な住宅では構造用合板をはることが多いですが、無添加住宅では基本的に無垢の杉板を使用しています。

 

 

基本的に、というのは3階建てなど現行の建築基準法では構造用合板を使わざるを得ない場合、また室内への影響の少ない外壁に面する部分での使用をご希望されたお施主様には、構造用合板を使用する場合もあるからです。

 

 

そして、なぜ一般的に構造用合板を使うかというと、構造耐力上主要な部分に用いる目的で作られた建材だというほかに、手に入りやすく、施工しやすいからという理由もあります。 

 

しかし、無添加住宅ではこの構造用合板を使わずに無垢の杉板を一枚一枚地道にはっていく方法を採用しています。

 

 

構造用合板のサイズが一枚910㎜×1820㎜、杉板のサイズが一枚180㎜×1800㎜。

 

 

単純な比較はできませんが、無垢の杉板は約2~3倍の手間暇がかかります。

 

 

 

ここで本題。

 

 

なぜ野地板に手間も時間もかかるのに無垢の杉板を使用するのか

 

 

その理由は

 

 

あなたの夢のマイホームを健康被害のない、長持ちする家にするために、

 

 

構造用合板よりも無垢の杉板の方が適材だから。

 

 

 

詳しく説明しますと、

 

 

構造用合板は板を化学接着剤で貼り合わせたものなので

 

 

1、構造用合板に含まれる化学接着剤の揮発で体調を崩す恐れがある、

 

 

2、構造用合板の化学接着剤の劣化により強度が低下する

 

 

と2つの懸念があります。

 

 

家をまるまる包む構造用合板から出続ける化学接着剤に含まれる揮発性の有害物質により、湿疹やアレルギー、シックハウス症候群、化学物質過敏症など、気が付かないうちに少しずつ体調を崩す恐れがあるのです。

 

 

私はマンションの外壁の塗り替え時に鼻の周りに湿疹ができ、病院に行っても原因がわからないまま、工事が終わると共に湿疹が消えて行った経験があります。 

 

 

まさか室内ではない外の塗り替えのシンナー臭さが湿疹の原因だなんて思ってもみなかったのでびっくりしました。

 

 

そして、化学接着剤の寿命は20年から30年と言われています。

 

 

新築当時の強度は十分でも化学接着材の劣化により少しずつ弱くなってくるのです。

 

 

 

いっぽう、無垢の杉板がよいのは虫、菌などに強い性質を持つ木材だから。

 

 

無垢の木ならばどれでもいいというわけではなく、杉というのがポイントです。

 

 

無垢の木には毒性の強いものと弱いものがあります。

 

 

木に毒性?と思われるかもしれませんが、毒性というのは樹木の防衛機能のこと。

 

 

一度定着すると移動できない樹木は敵が来ても逃げられないので、自らを虫や菌などから守るために、 毒性のある物質を備えているのです。

 

 

毒性の高い木と言えば、クスノキ、ヒバ、ヒノキそして杉。

 

 

αピネンという揮発性油分(殺虫成分)が出ています。

 

 

この殺虫・殺菌効果のある天然の化学物質で虫や菌をよせつけないので、家に大事な構造材に使います。

 

 

1、構造用合板に含まれる化学接着剤の揮発で体調を崩す恐れがあるから、

2、構造用合板の化学接着剤の劣化により強度が低下するから

3、杉板は虫、菌などに強い性質を持つ木材だから、

 

 

この3つの理由から、あなたの夢のマイホームを健康被害のない、しかも長持ちする家にするために、無垢の杉板を使用しているのです。

 

 

古い家を解体すると、たいがいは杉の野地板が出てきます。

 

 

昔の人は、経験的に杉を使うことを習慣としていたのですね。

 

 

こうして毎日知らず知らずのうちに自然の恩恵を受けていると思うと、子供たちにも受け継いでいきたい大切な知恵だとつくづく思います。

 

 

ライブハウスではいつでも現場見学を受付しています。

 

 

 

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